ビジネスマンとして成功してきたトランプ大統領。今後も、朝令暮改は当たり前で、破天荒とも思える言動を繰り返し、他国との間で、より有利なポジションに立とうとするだろう
それに翻弄されるのは株式相場である
今回は、これからも繰り返されるであろう株価騰落に備え、今、手元資金を増やすべき理由について書きたいと思います

トランプ劇場は、劣化版『半沢直樹』!?
トランプ大統領の関税劇場で飛び出したフレーズ。それは『倍返し!』
どこかで聞いたパワーワードじゃないか・・、そうだ、大好きなドラマ『半沢直樹』の決め台詞だ!
『半沢直樹』が面白かったのは、悪役が仕掛けてくる愚行にも屈せず、頭脳勝負で、見事、相手を成敗していく半沢さんの勇姿を見て、スカッと気分が良くなるから
私も含め、多くの企業戦士(古い?)は、ドラマを見た後『自分も誠実に仕事と向き合っていこう』って気持ちになり、月曜からの戦場(仕事)に備え、ちょっぴり前向きな気分で寝床につくことができたのではなかっただろうか?
一方のトランプさんはというと・・、自分ファーストな関税政策を仕掛けておきながら、相手が対抗措置をとってくると憤慨し、『歯向かう国には倍返した!』
これを半沢直樹で例えると・・・
半沢さんから散々相手を煽り倒しておきながら、いざ相手が反撃してくると声高々に『歯向かう奴には倍返しだ!!』ってなる感じ
う〜ん、そんな日曜劇場は全然おもんない。
誰の目からみても面白くないドラマが、今まさに、実際の政治の世界で繰り広げられている
トランプ政権下では、今後も株価騰落が続く!?
トランプ大統領の言動は朝令暮改が多い
これは、トランプ大統領が悪人ということではなく、トランプさんは、ディール(取引)の世界でのし上がってきた、ビジネスマンとしての色が濃いからである
我々が政治家に求めがちなのは、『発言した内容を簡単にひっくり返さない一貫性と信頼性』
一方で、トランプさんは日替わり定食のように方針が変わるため、多くの人が、『政治家って、吐いた唾は飲めぬじゃないの??』と大いに戸惑う
関税に話を戻すと、トランプ大統領は、相互関税を発表しておきながら、既に90日間効力停止を表明している
日本も関税24%とされていたところ、当面は10%関税となっている(それでも多い)
ただ、これは時限的な効力停止であって、少なくとも90日後(3ヶ月後)、また同じような市場不安が起こるのは必至である
それどころか『今度は、相互関税を実行するんじゃないか?』と、さらに不安は大きくなる可能性すらある
今こそ手元資金を増やしておきたい理由
私見で恐縮ですが・・
今後の株価騰落の幅は誰にも予測できないけど、相互関税停止の効力が切れる7月に近づくにつれ、騰落幅も大きくなる可能性は高い
仮に、来週から少し株価が回復したとしても、自分に『この回復は、大きな上昇気流に乗っているのではないよ!だって、関税の話は必ずぶり返すんだから』と言い聞かせ、株を買いたい気持ちを抑え、できるだけ手元資金を増やす
そして、会社四季報など活用しつつ『関税の影響を受けにくい日本の優良企業』に目星をつけておく
トランプショック等で業種等に関係なく、日本株が一斉下落するタイミングを捉え、目星をつけた会社の株を、コツコツと買い増していく
それが、地味ながらも、最大限に損するリスクを減らせる堅実投資の方法といえる
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